「かけがえのない他人」
だから、大切にできる。

結婚10年目

室田真弓さん 室田翔一さん

室田夫婦

撮影時: 結婚10年目

職場の同僚から
5年の交際を経て結婚

チャーミングな笑顔の真弓さんと、となりでやさしそうに見つめる翔一さん。ふたりが話しはじめると、周りもおだやかな空気に包まれていきます。ふたりが出会ったのは18年前のこと。真弓さんが働く美容室に、新人美容師として翔一さんが入ってきたことがきっかけでした。「第一印象は特になかったですね(笑)。若い子がきたなという感じ」と真弓さん。一方、翔一さんは「かわいい人だなと思いました。ほれっぽい性格なので、好きな気持ちをあたため続けていました」といいます。

出会ってから最初の2、3年はあくまで“職場の同僚”という関係でしたが、翔一さんから好意を向けられているうちに、真弓さんも気持ちが変化していったそう。ほどなくつきあいはじめたふたりは、5年の交際期間を経て結婚しました。

結婚式は絶対に挙げた方がいい!

結婚式のケーキはふたりが大好きなももいろクローバーZにちなんだデザインに。余興のダンスや美容師仲間によるお色直しなど、やりたいことをすべて盛り込んだ披露宴だったといいます。
「実は最初、ふたりとも結婚式には消極的だったんです。自分が主役なんて慣れないし、周りに気を遣わせるのも申し訳ないなと思っていました」と翔一さん。「でも実際にやってみたら本当に楽しくて! もし結婚式を挙げるか迷っているなら、絶対にやった方がいいよって周りの人にも勧めてるんです」と真弓さんも当時のことを振り返ります。

結婚相手は強力な精神的支え

結婚して今年で10年。つきあってからの年月を含めると15年になります。真弓さんは現在も美容師として活躍中。翔一さんは家業の農家を継ぎ、農薬の使用をできるだけ控えた米や野菜、果物などを作っています。ふたりにとって結婚生活は「つきあっていた頃より楽しい日々」なのだとか。「20代の頃は結婚のメリットがわからなかったんです。つきあうだけなら結婚というかたちにこだわる必要はないと思っていました。でも、ふたりで暮らし、なんでも一緒に決めていく毎日がとても楽しくて。これならもっと早くに結婚すればよかった」と真弓さんは笑います。

朝は翔一さんが淹れたコーヒーで1日がはじまり、それぞれの仕事へ。夜は一緒にごはんを食べ、ゆったりゲームを楽しむのがおきまりの過ごし方です。ふたりの休みが合うのは月1度程度ですが、ひとりの時間も翔一さんはソフトバレー、真弓さんはベリーダンスと、それぞれ趣味や習い事をエンジョイしています。ひとりでも、一緒にいても楽しめる。その秘訣は何なのでしょうか。「結婚相手は私にとって強力な支え。ひとりでいたとしても、精神的にはいつも一緒という安心感があるので、さびしくなることはないんです」と真弓さん。一方で翔一さんは「家族だけど他人という部分もどこかで大切にしています。そうすることで、干渉しすぎず相手のことを大切にできる」といいます。結婚相手は“かけがえのない他人”というふたり。結婚当初から変わらない仲の良さの秘訣は、ほどよい距離感と思いやりにありました。

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