国も文化も越えて、
何でも話す
「一番仲がいい友達」

撮影時: 結婚16年目
大阪府出身の絵美さんと、アメリカメリーランド州出身のクリスさん。二人が出会ったのは2003年のこと。絵美さんが通う神戸の大学にクリスさんが1年間交換留学することになり、日本での生活をサポートする担当になったのが絵美さんでした。当時は電子辞書を使いながらお互いに片言の日本語、英語でコミュニケーションを取っていた二人。自然と交際に発展しますが、1年の留学期間を経て、クリスさんはアメリカに帰国します。
それでも二人の絆は途切れませんでした。絵美さんは大学を卒業して大阪で就職。一方のクリスさんも、日本政府のJETプログラムでALT(外国語指導助手)として再び大阪へ。そして出会いから6年後の2009年、ついに結婚を決意しました。
たどり着いたのは、縁もゆかりもない福井
結婚後、二人はオーストラリア、東京と、学びと仕事のために拠点を移しながら暮らしていました。そんな中、2013年にクリスさんが福井大学の講師として就職することになり、福井へ移住。初めて訪れる土地でしたが、「住んでみると、静かで自然豊かでとても居心地がよかったですね」とクリスさん。
充実した日々を送っていた二人でしたが、2017年に子どもが生まれると、より良い子育て環境を求めて家探しを始めます。「広々とした家で、自然に囲まれた暮らしがしたい」と県内の物件を探す日々。そんなとき、たまたま登録していた不動産情報サイトで目に留まったのが、勝山市の空き家でした。
「まったく考えていなかった地域だったんですが、実際に見に行ったら、もうすっかり気に入ってしまって」と絵美さん。手入れの行き届いた家と美しい自然に魅了され、2020年、家族で勝山へ移住を決めました。
夫婦として、友達として
結婚して16年、二人の関係は大きく変わることはありません。「基本は“なんでも話せる友達”という感じですね」と笑う二人。交友関係はそれぞれ広いけれど、どんなことでも話せる相手はやっぱりお互いだといいます。
「ロマンチックな感じではないですけどね」とクリスさん。「映画を観たり、時々ランチに出かけたり、それが私たちの夫婦の時間です」。特別なことをしなくても、一緒にいる時間が心地よい。それが、二人の自然な形なのでしょう。
「この暮らしがすごく気に入っています」と話す絵美さん。そんな二人の影響を受けてか、昨年の春には絵美さんの両親も勝山に移住。「まさか親まで引っ越してくるとは思わなかったけれど、家族みんなで過ごせるのは嬉しいですね」と微笑みます。
文化も国境も越えて、これからも二人らしく、共に歩んでいきます。